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梅村知世さんザウターコンサートinグランフロント大阪店

2017年10月22日、梅村知世SAUTERコンサートを開催しました。 関西には大型台風が接近し、次々に交通機関がストップするア

クシデントにも見舞われ、荒れに荒れたお天気でしたが...梅村知世さんの明るくハツラツとしたお人柄と、素晴らしいピアノの音色に包まれ、台風が接近していることはスッカリ忘れてしまい、とても楽しい時間を過ごしていました♪ お足元の悪い中ご来場いただきましたお客様には心より感謝申し上げます。

【プログラム】

  • シューマン:子供の情景 全13曲

  • ドビュッシー:版画 塔 / グラナダの夕べ /雨の庭

  • ドビュッシー:喜びの島 ≪アンコール≫

  • シューマン=リスト:献呈

 

「情景」をテーマにしたプログラム。

より音楽をお楽しみいただけるように、「会場の皆さんのイマジネーションを高めよう!」という試みで、演奏前に、梅村さんが訪問した土地やプログラム、作曲家にまつわる映像を見ながらお話しを楽しみました。 まず最初に全13曲からなるシューマンの「子供の情景」。

シューマンの歴史を辿った後に始まった、第1曲目「異国から」の曲を聴いていると、さっそく頭の中に紙芝居が浮かんできて「はじまりはじまり...」と、梅村さんの温かな演奏が優しく告げてくれている様。それからたくさんの物語がSAUTERピアノで語られます。 「子供の情景」を完成させたシューマンは、後に奥さんとなるクララと一緒にこの曲を弾いたり聴いたりして、将来築く温かな家庭を想像夢を見ていたんだろうな...と思い、朗らかな気持ちになりました。

懐かしく温かな音楽から一転、ロマン派後期の華やかなドビュッシーの世界へと移り変わります。 バロック音楽の時代に築き上げられたSAUTERピアノとロマン派後期のドビュッシーが、どの様にコラボレーションするのかとても楽しみにしていました。

バロック時代の音楽を思わせる温かな端正な音色...それに加わる表現力搔き立てるドビュッシーの「版画」「喜びの島」の演奏。 SAUTERが混ざりっ気ない直接的な音色だからか、梅村さんが奏でる音楽が、どんどん心に入り込み思わずむせびいてしまいそうになるほど伝わる感動。 曲にまつわる写真を見た後に聴いた演奏なだけに、より想像が膨らみ、さらにこの2曲の魅力を発見したようでした。

途中、ブレイクタイムとして、家具デザイナー「ペーターマリー」がデザインしたピアノ「116Concento」でワンフレーズ演奏してくださいました。

天井の屋根がトンボの羽のように上がる面白く斬新なデザイン。デザインが功を奏しているのか、シッカリとした側板がプラス効果を発揮し、通常のSAUTERアップライトピアノより唸る低音のダイナミクスレンジ。

梅村さんによって惹きだされたSAUTERの魅力に耳を奪われました。

アンコールは、シューマン=リスト/献呈。愛情たっぷりなこの曲を、「これが今日のコンサートの最後の最後の曲!」と思って聴いた時の感動は一際! そして、コンサート終了後に実施したCD即売&サイン会では、ご来場の皆様から直接ありがたいご感想を頂き、とても嬉しく温かな気持ちになりました。誠にありがとうございました。 ベルリン芸術大学で研鑽中の梅村知世さん。益々のご活躍と溢れる魅力を楽しみに・・・スタッフ一同応援しています!


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